フリーランス医の税金①

フリーランス医タケルです。

 

本日の資産です。

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このブログで語りたいことは山ほどあるのですが、これを読んでいる人が一番知りたいのはどうやってこれだけの資産を築いたのか、その一点だろうと思います。

 

ですのでそれについて少しずつ語っていきたいと思います。

 

私がフリーランスを始めて最初の年は、とにかくお金に対して不安がとても強かったのを覚えています。

なぜなら当時は貯金が数百万円程度しかなく、大学医局という大きな後ろ盾を失って生きていくには十分とは考えられなかったからです。

 

また私は結婚したばかりでしたから、妻の両親にもきちんと稼げる男であるということを示さなければならないという、今考えるとつまらないプライドのようなものも感じていました。

 

そこでフリーランスになった1年目の私は、日曜日以外は毎日どこかの病院に勤務することにしました。

また平日一日については勤務後そのまま当直に入り、平日6日プラス夜間当直1日という、フリーランスとしてはハードめなスケジュールを組むことにしました。

 

大体平日8時間の勤務で私の住んでいるエリアだと税込で10万円を稼ぐことができました。

当直は一泊につき5万円を頂いていました。

 

他にも友人から頼まれたスポットのバイトなんかもしながら1年間はバタバタと過ぎていきました。

 

このブログを読まれている一般の方がこれを聞くと一人ブラック企業ではないか感じられるかもしれませんが、そんなことはありませんでした。

 

これは野戦病院勤務をしたことがある医師ならわかってくれると思いますが、大学病院勤務というのはこれよりもはるかにブラックです。

夕方に定時で変えることができる、それで当時の私には十分ラクでしたし、「ぬるい働き方をしているなぁ」と昔の同僚に申し訳ない気持ちになったのを覚えています。

 

日曜日以外はフルで勤務して、頑張ったかいもあって初年度で年収は3000万円を超えていました。

大学病院時代の私の年収がバイトを入れても700万円程度でしたから、働き方を変えただけでとんでもない金額を稼ぐことに成功したのです!

 

お金の面では何の不満もない。

そう思いますよね?

私はそう思いました。

 

しかしそうでもないのです。

 

薄々気付いてはいたのですが、日本という国は年収1,000万円を超えたあたりからとてつもない重税国家に豹変します。

 

いざ自分が高所得者層になってみるとその税金負担の深刻さは想像を遥かに超えたものでした。



「痛税感」

 

この言葉を聞いたことがありますか?

 

私は言葉としては知っていましたが、「本当に痛みを感じるんだなぁ」と実感したのが丁度フリーランス1年目を終えた桜の咲く季節でした。



続く




フリーランスの医者はミリオネアになれるのか?

はじめまして。
フリーランス医タケルです。


地方都市でフリーランスの医者をやっています。

 

 

・「搾取された日々」

 

 

10年ほど前までは大学病院で手取り18万円、365日拘束される生活を送っていました。

現代の蟹工船であったと言っていいでしょう。

 

…が、ある一冊の本との出会いが私に気づきを与えてくれ、その月のうちに教授に退職届を提出して年度末で退職しました。

(この本についてはそのうち書きたいと思います)

 

医者……特に勤務医の激務や低待遇は一般の方にはなかなか理解してもらえないのですが、大学病院に勤務した経験のある医師であれば同意いただけるのではないかと思います。

 

 

 

・「私、フリーターになります」

 

 

 

その後に始めたフリーランス(バイト医)は、大学医局に残った同僚からは羨ましがられるような、貴族のような暮らしでした。

 

 

大学病院の5倍を超える給料。

 

夕陽が沈むのを眺めながら呑むビール。

 

家族と過ごす週末。

 

鳴らないケータイ。

 

学会を気にしない海外旅行。

 

 

特に夕陽が沈む光景は大学病院ではほとんどみたことがなかったので、とても感動したのを覚えています。

 

 

「人生って楽しんでもいいんだなぁ」

 

 

心からそう思える日々でした。

 

 

 

 

・「物足りなさ」

 

 

 

でも…

 

 

でも……

 

 

 

こういった生活ってすぐに飽きてしまうんですよね。

 

大学病院でブラック労働が骨髄まで染み渡ってしまったからでしょうか。

 

昼ごはんを食べる間もなく次から次へと患者を捌いていた日常が懐かしい。

 

学会の締め切りに追われて寝不足でスライドを作っていたことが懐かしい。

 

後輩がてこずっていた処置を代わってあげた時の羨望の眼差しが懐かしい…

 

そう、私も立派なワーカホリックだったのです。

 

 

このまま少しずつ老いて死んでいくのか?

 

達成感を得ることなく??

 

 

なにか目的がないと辛い・・・。

 

 

 

・「億万長者(ミリオネア)ってどんな気持ちだろう」

 

 

私はそこから10年の研究のテーマを設定しました。

 

 

それが表題の

 

「医者は開業しなくてもミリオネアになれるのか?」

 

でした。

 

 

その検証が終了しましたのでここにブログを書くことにしました。

当初の目的は1億円だったのですが、10年終わってみたら資産は2億円を超えていました。

 

これからフリーランス医をやろうと思っている後輩達のために、

フリーランスの生き方、税金対策、資産形成について少しずつ書いていこうと思います。




医師がフリーランスになったときに1番最初に驚くのは税金と社会保険料の高さです。

私も一番多い時で所得税・住民税・健康保険・厚生年金併せて軽く1000万円以上払った年もあります。

 

 

 

・「働けど働けど…」

 


ここで心が折れて、勤務医に戻ったり、借金をして開業するフリーランスは多いようです。


逆にここをいかにクリアするかがフリーランスでミリオネアになるための分水嶺になります。

 

 

ここまで書いておいてなんですが、フリーランスになって得られる最も大きい資産は「金」ではありません。

 

「自由」です。

 

しかし逆説的ですが、「自由」でいるためには「金」が必要です。

 

これは間違いありません。

 

これからフリーランスを志す医師達のために少しでも有用な情報を提供できればと思っています。


お時間がございましたらお付き合いください。

 


追記:

 

資産2億円は本当か?というお問い合わせをいただきましたので、マネーフォワードのスクショを貼っていくことにしました。

エビデンスとしては微妙かもしれませんが、個人情報を保護しつつ資産を公開するもっと良い方法があれば教えてください。

これ以外に家族の口座に約2000万円ありますので、合計で2億円をちょっと超えるくらいの資産になります。

なお不動産などの大きい固定資産は持っていません。

 

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